花日和

365日を書いてみる

i(アイ)

移動が長い日は絶対に本を持っていくのに、よりにもよって名古屋出張のときに忘れて、新幹線出発7分前、大慌てで買った『i(アイ)』

もともとそんなにいっぱい本読む方じゃないから、西加奈子さんはこれで二作目?前は『サラバ!』を読んだよ。

サラバが長編だったんだけど、1週間くらいで読み切るほど個人的大ヒットだった。アイもすごく面白かった。西加奈子さんの本は結構好きなのかも!

🌿

主人公らしい「主人公」なんだけど、でも、別に特殊能力を持っているということではなく、まわりを見渡せばそう多くはいないかもしれないけど「いるっちゃいる」みたいな身近さ。

舞台は、、、”今”!

世界中で起こった実際の出来事、根幹には、LGBTやそもそも”人”への理解が太く流れてて、”今”を描いてて、ノンフィクションを読んでるような気持ち。本編はもちろん、西加奈子さんのインタビューも読み応えがあったから載せちゃおう。

www.huffingtonpost.jp

自分の意見や主張を持つことは大切だけど、そればっかりを意識してると知らぬ間に誰かを傷つけてそうで、ちょっとこわい。

どれほど仲が良かったとしても、どれほど長い時間を過ごしていたとしても、目の前の人は自分とは、生まれも考え方も違う人。

私は、つい聞かれてもないことまで答えがちなほど意見を言うタイプだと思うから、自分が大切だと思う人たちから「あ、こいつに言っても伝わらんな」と知らぬ間に思われるのは、悲しい。

目の前の”この人”が受け入れてくれるかそうでないか、って、その本題を話す前の前の前の、だいぶ手前から判断してることが多いと思うから、日頃から”我”の出し方には気をつけよう。

アイに限らずではあったけど、アイを読んでから余計に、そんなことを思う💭